交通事故でのむち打ち(脳脊髄液減少症型)

交通事故でのむち打ち損傷、最後の病型の脳脊髄液減少症型(のうせきずいえきげんしょうしょうがた)についてお話しさせて頂きます。

脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)は低髄液圧症候群(ていずいえきあつしょうこうぐん)ともいわれます。

まず脳脊髄液(のうせきずいえき)についてご説明させて頂きます。

脳脊髄液とは髄液(ずいえき)ともいい、脳や脊髄の表面をおおい、脳室(のうしつ)といわれる脳の奥にある部屋みたいなものや脊髄中心管(せきずいちゅうしんかん)といわれる脊髄の中心にある管(くだ)の中にも溜まっている液のことをいいます。

主に脳室の中ににある脈絡叢(みゃくらくそう)という場所で作り出されて、総量は正常の方で120~140mlです。

脳脊髄液は3つの役割があります。

① 脳と脊髄の衝撃を吸収して保護をする。
② 脳、脊髄、神経に栄養を与えている。
③ 老廃物の浄化をして排除している。

脳脊髄液

この脳脊髄液が何らかの原因で漏れ出したことによって、脳脊髄の減少が生じ症状がでます。

典型的な脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)は、腰椎穿刺後(腰から髄液を採取する検査の後)に髄液が漏れ出しによる頭痛で、横になって寝ている時には頭痛は軽減していますが、座っている時や立っている時に次第に頭痛が出てくるというのが特徴になります。

 

交通事故での外傷性の脳脊髄液減少症は、近年、小さな外傷後に脊髄の髄液が漏れ出ることが知られるようになってきました。

硬膜(こうまく)という場所に損傷を起こし、頭の中の内圧が下がり(頭蓋内圧の低下)、脳が下垂(かすい)して起立している時に強い頭痛が生じるといわれております。

症状は頭痛だけでなく、吐き気・嘔吐・聴力の異常・首の痛み・視野の異常・めまいなど多彩な症状が出ることもあります。

受傷直後は診断が非常に難しいとされており、経過が長くなるようであれば頭のMRI検査などを行うそうです。

交通事故のむち打ち損傷後の脳脊髄液減少症の発生は、まだまだ不明な点が多いといわれております。

ですので、対症療法(たいしょうりょうほう)として水分を十分にとって、頭をなるべく上げないように安静を保ち、腹圧(ふくあつ)をなるべくかけないように心掛け、頭痛が軽減してきたのであれば、起きる時間を少しづつ長くしていくことです。

それだけ大変な病気になります。

 

以上で、交通事故でのむち打ち損傷の6つの病型

・頚椎捻挫型(けいついねんざがた)
・神経根型(しんけいこんがた)
・脊髄症型(せきずいしょうがた)
・バレー・リュー型
・胸郭出口症候群型(きょうかくでぐちしょうこうぐんがた)
・脳脊髄液減少症型(のうせきずいえきげんしょうしょうがた)

についてシリーズでお話しさせて頂きました。

是非、参考にして頂ければと思います。

 

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脳脊髄液減少症