ぎっくり腰 八王子めじろ台

 

33歳.女性(主婦)  ぎっくり腰

 

10日前にヘルパーのパート中に車イスに乗っている方を介助(かいじょ)した時にぎっくり腰になった。

翌日から整形外科を来院して、レントゲン検査で「腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)」と診断され、電気治療と痛み止めの飲み薬(ロキソニン)・湿布を処方された。

3回ほど通院していたが、ぎっくり腰の痛みの改善がなく、整形外科医から「では、MRI検査をしましょう」と言われた。

ぎっくり腰の痛みの改善がなく、「腰椎椎間板ヘルニア」のことが不安になり、MRI検査の前に、痛みを何とかしてほしいという事で当院に来院。

 

評価をしてみると、ぎっくり腰の痛みは常にあって、腰の前かがみ動作で強い痛み、寝返りが痛みのため困難。

腰椎椎間板ヘルニアの特徴的な脚の神経症状はなし(脚の神経に沿った放散痛・しびれ感)。

SLRテスト(患者様が仰向けで寝た状態で脚を伸ばし、治療者が持ち上げる検査)で右40°(腰だけの痛み)、左55°(腰だけの痛み)。

仙腸関節(せんちょうかんせつ)の検査をすると、左右の仙腸関節ともに痛みと動きの制限がある。

SLRテスト 
   SLRテスト

 

患者様に「腰椎椎間板ヘルニア」がレントゲン検査と症状が一致していないことを説明。

また、ぎっくり腰の痛みが仙腸関節の動きの制限(仙腸関節の機能異常)が原因であることと、MRI検査をしても「腰の椎間板が飛び出て(突出)、脚へ走行する神経を圧迫」しても腰椎椎間板ヘルニアの症状が出ない人が多いということを説明。

患者様は不安が強く、納得はまだしていなかったが、先生にお任せしますということで治療開始。

 

治療は、腰・お尻周りの筋肉に電気治療・トリガーポイントほぐし、仙腸関節の動き(遊び)を出すためにAKA-IM療法(関節包内調整)、キネシオテーピングを行った。

治療後、寝返りがまだ痛みがあるが来院した時よりも改善、また、腰の前かがみ動作が床に指がつくようになった。

また、患者様の不安があった顔の表情が笑顔になりました。

 

最後に患者様から「MRI検査はした方がいいんでしょうか?」と質問があり、「痛みが軽減していればしなくてもいいですが、もし確認したいのであればしてもいいですよ」と説明(ちなみに後からお話しを聞いた結果、MRI検査はしなかったそうです)。

治療を続けて、2回の通院でぎっくり腰の痛みが改善。

 

ぎっくり腰とは「急性腰痛(きゅうせいようつう)」のことで、その1つの原因に「腰椎椎間板ヘルニア」があります。

しかし、現在の腰痛医学での「腰椎椎間板ヘルニア」の診断基準は・・・

1.腰・脚の放散痛がある(主に片側、ないしは片側が優位)
2.安静時にも症状がある
3.SLRテストは、70°以下で脚への放散痛(ただし、高齢者では絶対条件ではない)
4.MRIなどの画像検査で椎間板の飛び出し(突出)がみられ、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を合併していない
5.症状と画像所見とが一致

腰椎椎間板ヘルニア(ヘルニアの病態分布)

になり、上記の診断基準が全て当てはまった時に本当の「腰椎椎間板ヘルニア」になります。

この患者様の症例の場合、2の診断基準しか当てはまっておらず、またレントゲン検査では椎間板という軟骨(なんこつ)は画像に写りませんので、本当に「椎間板の飛び出し(突出)」があるかもわかりません!

従って、腰椎椎間板ヘルニアの可能性は少ないということになります。

「腰椎椎間板ヘルニア」になられても症状が改善する確率は70~90%、手術が必要なのは10~30%と言われております。

20年以上ぐらい前は「腰椎椎間板ヘルニア = 手術」という風潮がありましたが、現在では、必ずしも腰椎椎間板ヘルニアで手術する必要はありません!

ですので、腰椎椎間板ヘルニアでお悩みの方は、是非一度ご相談頂ければと思います。

 

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