高齢者が起こりやすい腰痛(胸腰椎の圧迫骨折)

高齢の方が起こりやすい腰痛の「胸腰椎の圧迫骨折(あっぱくこっせつ)」についてお話しさせて頂きます。

胸椎(きょうつい)と腰椎(ようつい)の境目は、背骨がカーブが移行する場所となり椎体(ついたい)といわれるところが圧迫骨折を起こしやすいです。

詳しくは、胸腰椎移行部(きょうようついいこうぶ)の圧迫骨折ともいい、胸椎11番~腰椎2番に起こりやすいです。

胸腰椎移行部

典型的な胸腰椎の圧迫骨折は、高齢の方が尻もちを強く衝いた時に起こります。

ところが、高齢(とくに70歳以上)で“骨粗しょう症”をお持ちの方の場合、ぎっくり腰のような重たい物を持ち上げた時や、寝ていて起き上がった時、咳・くしゃみで胸腰椎の圧迫骨折を起こすことがあります。

また、負傷して1週間前ぐらいは骨折している場所がレントゲンに写らないこともあり、整形外科でレントゲンで異常がないと言われ、胸腰椎の圧迫骨折を見逃されることも少なくありません。

したがって、負傷して間もない場合は、MRI検査をすると胸腰椎の圧迫骨折が診断されます。

胸腰椎の圧迫骨折②

 

胸腰椎の圧迫骨折の症状は、ひどい骨折の場合は動くことも不可能ですが、一般的に歩くことができ、寝返りや起き上がることが痛みのため困難になります。

骨折部でない背骨を叩くと骨折部に響いて痛みが出て、骨折部を叩くと強い痛みが出ます(叩打痛 こうだつう)。

体が痛みのためや骨折の関係で前かがみ姿勢になります。

胸腰椎の圧迫骨折

 

治療は、一般的に胸腰椎部の固い装具で固定をしますが、高齢者の場合、活動性の低下や固定による機能的な障害が出てしまうため、固定期間は短くなることがあります。

それは、寝たきり状態を防止するためでもあります。

痛みが軽減し日常の活動ができるようになりましたら、通常の装具のない日常生活をしていきます。

 

当院でご来院頂いた患者様の例をいいますと、重たい物を持ち上げた時に胸腰椎の圧迫骨折を起こした方がおりました。

患者様は「骨粗しょう症」があるかどうかもわからなく、寝返りと起き上がりの痛みが非常に辛そうな状態でした。

これはどうもおかしいと思い、専門の医療機関(整形外科)に紹介をさせて頂いた結果、胸腰椎の圧迫骨折でした。

実は、胸腰椎の圧迫骨折を起こして「骨粗しょう症」の検査を行い、初めてわかるケースが多いです。

これを、ぎっくり腰だと思って手技治療を行ってしまうと、骨折部に刺激が加わり、傷口を広げてしまう恐れがあるため、大変なことになりかねません!

しっかり状態を見極め、専門の医療機関(整形外科)に紹介できるようにする能力が必要です。

参考にして頂ければと思います。

 

八王子めじろ台 はりきゅう整骨院イシイ