慢性の頭痛③(片頭痛)

片頭痛でお悩みの女性は非常に多いと思われます。

頭痛の中で圧倒的に多く、いわゆる頭痛持ちの頭痛といわれる「一次性頭痛(慢性頭痛)」は代表的なものとして、緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)・片頭痛(へんずつう)・群発頭痛(ぐんぱつずつう)・薬物乱用頭痛(やくぶつらんようずつう)などがあります。

その中で、緊張型頭痛に次いで多い「片頭痛(へんずつう)」についてお話しさせて頂きます。

%e7%89%87%e9%a0%ad%e7%97%9b%e2%91%a0

 

片頭痛は、圧倒的に女性が多く、とくに20~40歳代に多いです。

遺伝的な傾向があり、とくに母親が片頭痛だと子どもが片頭痛になりやすいといわれております。

片頭痛の特徴は以下の通りです。

・痛む部位 ⇒ こめかみ周辺が中心で、片側だけの時もあれば両側の時もある

・痛みの程度 ⇒ 日常生活に支障をきたすほどの痛み

・痛み方 ⇒ 発作的に始まり、ズキンズキンという血管が脈打つような痛みで、また、体を動かすと頭痛が悪化する

・痛みの持続時間と頻度 ⇒ 痛みは数時間から2~3日で治まり、頻度は週1~2回の人から月1~2回の人まで様々

・前兆(ぜんちょう)⇒ 発作の直前に目の前にギザギザするものが見えたりする閃輝暗点(せんきあんてん)を伴う

・頭痛以外の症状 ⇒ 頭痛の最中に、吐き気・嘔吐(おうと)を伴うこともあり、また光や音・においに過敏になる

%e7%89%87%e9%a0%ad%e7%97%9b%e2%91%a2

 

片頭痛が起きるメカニズムは以下の通りです。

脳の血管からセロトニン(血管を収縮させる)といわれる物質が大量に放出 → 血管が収縮するが、セロトニンが減少すると反動で急に血管が拡張(かくちょう)→ 血管の周囲にある三叉神経(さんさしんけい)を刺激し、炎症物質が発生され神経も圧迫 → 脈打つような痛み(拍動性の痛み)となる

といわれる三叉神経血管説(さんさしんけいけっかん)です。

%e7%89%87%e9%a0%ad%e7%97%9b%ef%bc%88%e3%83%a1%e3%82%ab%e3%83%8b%e3%82%ba%e3%83%a0%ef%bc%89

 

片頭痛の治療は基本、医療機関(病院)でのお薬の治療になり詳しくは以下の通りです。

<速効性で痛みを緩和する薬>

・エルゴタミン製剤 ⇒ 拡張した血管を収縮させる働きをもつ薬(商品名:カフェルゴット・クリアミンAとS)

・トリプタン製剤 ⇒ 拡張している血管をもとに戻す作用と、三叉神経から放出される炎症物質を抑える作用をもつ薬(商品名:イミグラン・ゾーミック・レルパックス・マクサルト)

 

<片頭痛の発作の頻度を減らし、痛みの程度を軽くする予防薬>

・カルシウム拮抗薬 ⇒ 片頭痛発作の初期症状である脳血管の収縮を抑える作用をもつ薬(商品名:ミグシス・テラナス・ワソラン)

・β遮断薬(ベータしゃだんやく)⇒ 高血圧の治療に使われている薬ですが、カルシウム拮抗薬と同じような作用をもつ薬(商品名:インデラル・セロケン・ロプレソール・テノーミン・ハイパジール)

・抗セロトニン薬 ⇒ セロトニンの働きを抑える作用をもつ薬(商品名:ペクアクチン)

・抗うつ薬 ⇒ セロトニンは減り過ぎても頭痛の原因になるので、抗うつ薬はセロトニンの量を増やす作用をもつ薬(商品名:トリプタノール・アデプレス・トフラニール・セディール・デプロメール・ルボックス・パキシル)

・抗てんかん薬 ⇒ セロトニンの働きを調整し、てんかん発作を防ぐ薬であるため、片頭痛に予防効果があるといわれている(商品名:デパケン)

 

一次性頭痛(頭痛もちの頭痛)の中で最も多い緊張型頭痛と片頭痛は、どちらが冷やすか温めるかということを患者様から聞かれることがありますが・・・

緊張型頭痛は、血管の収縮で痛みが出ているので温めるのが基本です。

片頭痛は、血管の拡張で痛みが出ているので冷やすのが基本です。

緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)についてはこちらをクリック

これを逆に行ってしまいますと悪化する恐れがありますので、是非気をつけてください。

以上です。

参考にして頂ければと思います。

 

八王子めじろ台 はりきゅう整骨院イシイ