脳のDLPFC(背外側前頭前野)

腰痛で悩んでいる人は、日本で非常に多くおられます。

腰痛の約85%以上は原因不明といわれております。

つまり、レントゲンやMRIなどの画像検査で異常がないからです。

最新の研究で「慢性腰痛は脳のDLPFC(前外側前頭前野)が原因」ということが近年、テレビやメディアでいわれてきております。

それについてお話しさせて頂きます。

まず、脳のDLPFC(前外側前頭前野)とは、下記の図の部位になります。

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脳のDLPFC(前外側前頭前野)

 

この脳のDLPFC(前外側前頭前野)は何をしているかといいますと、痛みの回路を沈めるように指令を出すところです。

つまり、痛みを抑制させるように働く部位になります。

人間は、警告信号のために「痛み」と感じますが、逆に痛みは不快になるため痛みを抑制する働きも行っています。

 

最新の腰痛医学での慢性腰痛のメカニズムは、この脳のDLPFC(前外側前頭前野)の活動の衰えといわれております。

すなわち、腰痛が治っているのも関わらず、痛みの回路を沈める指令が満足に出せないため、痛みが出続けているということになるそうです(腰痛だけに限ったことではなさそうですが)。

つまり、慢性腰痛は「幻の痛み」だということです。

「脳のDLPFC(前外側前頭前野)の活動の衰え」は言い換えると、脳のDLPFC(前外側前頭前野)の“血行不良(けっこうふりょう)”ということになります。

 

では、なぜ脳のDLPFC(前外側前頭前野)の活動が衰えてくるのでしょうか?

それは「痛みへの強い恐怖心」だといわれてます。

強い恐怖心が脳の中で生まれるとDLPFC(前外側前頭前野)にストレスがかかり、次第に活動が衰えていくそうです。

となりますと、慢性腰痛の治療は「痛みの恐怖の克服」になってきます。

現在行われている痛みの恐怖の克服法は以下の通りです。

① 映像を見てもらい腰痛の恐怖心を取り除く方法

② 腰痛の人にとって痛みの恐怖を感じさせる動作を行う(腰を反らせるなど)。あえて行うことで、痛みが伴わないということを認識させ恐怖心を取り除く方法

③ 認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)といわれる、うつ病の治療法としてよく行われている方法(オーストラリアの病院で取り入れている)

になります。

①は、10日間行った結果、175人中68人の方に改善が見られ、38%の人に改善が見られましたそうです。

②は、①で改善されなかった、107人中70人が参加し、2週間行ってもらったところ、約45%の32人に改善が見られたそうです。

①と②で約56%の方に改善みられましたが、残りの半分弱の方には残念ながら改善は見られませんでした。

そして、改善が見られなかった方には③をおすすめしているということになります(結果は出ていません)。

 

しかし、人によって恐怖心や不安の度合いというものが違ってきますので、上記の3つの方法が必ずしも効果があるとは一概に言えません。

しかしながら当院の経験上、痛いから動くのが怖いといって安静にしている患者様は、痛みがあっても動かしている人に比べ、治りが遅いことが多いです!

そういった意味では、「痛みがあっても動ける範囲で動いた方が良い」ということは大事ですね。

痛みへの考え方、向き合い方を是非変えてみてください!

以上です。

参考にして頂ければと思います。

 

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