慢性の痛みとドーパミン

2015年のデータで、日本で約2,500万人の患者様が「慢性の痛み」があり、その約75%の方が慢性の痛みが緩和されていないとされております。

しかし、テレビやメディアでも取り上げられておりますが、最近の医学の研究で「慢性の痛みのメカニズム(機序)」が少しわかってきました。

これは、今まで多くの患者様を苦しめていた慢性の痛みの改善に繋がることです。

それは、痛みがある患部の変化ではなく、脳の機能に変化があったからです。

 

慢性の痛みのメカニズムは様々なことが考えられておりますが、ここでは「痛みの下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)の機能の脆弱化(ぜいじゃくか)」についてお話しさせて頂きます。

どういうことかといいますと・・・

まず、脳の中の痛み刺激に対する正常な機能の状態をお話しをさせて頂きます。

痛みの刺激に対して、無意識的・自動的に痛みを抑えるように働く機能(下行性疼痛抑制系 かこうせいとうつうよくせいけい)が活発になっております。

その痛みを抑えるように働く機能(下行性疼痛抑制系)を活発にしているのは、※ドーパミン・オピオイド系といわれているものです。


※ドーパミン ⇒ 神経の伝達物質の1つで脳内にあるもの。
※オピオイド ⇒ 鎮痛・陶酔作用のある化合物。モルヒネなどのアルカロイドが古くから使われている。

すなわち、痛み刺激が脳内に届くと、ドーパミン神経が活発になり大量のドーパミンが分泌され、それに伴ってオピオイドが2次的に分泌され、痛みを抑えるように働く機能(下行性疼痛抑制系)が活動して痛みを自動的に抑制されるといったことが正常な機能の状態です。

まとめますと・・・

痛み刺激 → 脳の中脳・腹側被蓋野(ちゅうのう・ふくそくひがいや)において活動する電気が発生 → ドーパミン神経が刺激 → 高濃度のドーパミンが分泌 → 脳内にオピオイドが分泌 → 痛みを抑えるように働く機能(下行性疼痛抑制系)が活発 → 痛みを抑えるように働く

となります。

 

ところが、慢性の痛みになりますと、「ドーパミンの分泌量が少なくなり、痛みを抑えるように働く機能(下行性疼痛抑制系)が働きにくい」状態になるということがわかってきました。

つまり、「慢性の痛みは、ドーパミン分泌の減少」で起こり、痛みがなかな取れない・痛みが治療しても変わらない・痛みを強く感じてしまうなどといった状態になってしまうわけです。

となりますと・・・

慢性の痛みの対応は、ドーパミンの分泌を増やしていくということになります!

 

ドーパミンは「快楽ホルモン」といわれ、以下のような原因で増えたり・減ったりしまてきます。

<ドーパミンが増える>

・適度な運動(ウォーキング・ジョギングなど)
・よく笑う(無理な笑いは効果なし)
・好きなものを食べる
・好きなこと・得意ななことをする
・何かにときめく
・自分へのご褒美
・日々小さな目標を立てて行動する
・「チロシン」という必須アミノ酸を摂取(豆・肉・魚など)

<ドーパミンが減少する>

・ストレス
・うつ状態
・過度の偏食・ダイエット
・腸内環境の悪化
・自律神経の失調
・加齢

 

要するに、心のストレスは慢性の痛みの要因になり、痛みに対して害になります。

ですので、慢性の痛みの対応は「痛みがあっても動くこと」「何か楽しいことをしてストレス解消をすること」が大事です。

何か楽しいことをしてストレス解消をすることは、人によって様々違いますから、自分の「心から楽しい」と思えるようなものをしてみてください!

ちなみに私ならゴルフです(笑)

以上です。

参考にして頂ければと思います。

 

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