痛みと脳の関係(下行性疼痛抑制系)

 

痛みと脳の関係

↑こちらのブログの続きになります。

 

痛みと脳の関係の脳の機能の2つ目「下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)」についてお話しさせて頂きます。

 

下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)とは、脳からの指令で痛みを抑えるしくみをいいます(脳から脊髄(せきずい)に下行していることから“下行性”といわれてます)。

ちなみに疼痛(とうつう)は、“痛み”のことです。

 

全身から入ってきた組織が壊れたという刺激は、中枢神経(ちゅうすうしんけい ※脳と脊髄のこと)で痛みという情報に置き換わり、脳の視床下部(ししょうかぶ)のとなりにある中心灰白質(ちゅうしんかいはくしつ)という部分に入ってきます。

中心灰白質は、神経の細胞が集中しているところで、入ってきた情報から痛みの強さや質を判断して、痛みの情報を抑えるノルアドレナリンやセロトニンという物質を放出するように指令を出し、それによって痛みが和らぎます。

これが下行性疼痛抑制系のしくみになります。

この下行性疼痛抑制系の痛みを抑える作用も、脳内モルヒネに劣らず強力とされてます。

「脳内モルヒネ」についてはこちらをクリック

痛みを感じることは、メリットか?デメリットか?それを即座に判断して、本能的にメリットのあるほうを選ぶために、この下行性疼痛抑制系というしくみができたといわれてます。

例えば、スポーツでの大事な試合中にケガをしてそのまま競技を続けられた経験ってありませんか??(ケガの程度にもよりますが・・・)

ケガをしていても競技を続けられるのは、その先に勝利や記録が伸びるかもしれない、あるいは優勝などが手に入るかもしれないということが、この下行性疼痛抑制系がはたらいて、ノルアドレナリンやセロトニンが分泌され、痛みを感じにくくしてくれているわけなんです。

逆に競技が終わった後に、痛みが強くなってくるのは「体が傷を受けた!休ませろ~!」ということを知らせるためなんです。

 

この下行性疼痛抑制系のしくみは、情動(じょうどう)の影響を受けやすいという面もあります。

「不快な情動(落ち込んだり、不安があったりなど)」でのストレスによって、脳の機能が低下して、本来なら発動するはずの下行性疼痛抑制系がストップしてしまいます。

「プラスの情動では活発になり、マイナスの情動では止まる!」そうしたことから、痛みの「ゲートコントロール(痛みをコントロールする門の役割)」を行う部分ともいわれています。

なぜゲートコントロールが起こるかといいますと・・・

下行性疼痛抑制系が脳内の気持ちの部分をつかさどる側坐核(そくざかく)や島(とう)、帯状回(たいじょうかい)といった部分されているためです。

 

痛みが長く続いているケースの場合、なんらかの原因でこの下行性疼痛抑制系の機能が低下していることが考えられます。

そして、それが情動のストレスとなって、痛みが強くなったりすることも考えられます。

ストレスの解消が痛みの改善のポイントになる可能性があるかもしれません!

以上です。

参考にして頂ければと思います。

 

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