痛みと脳の関係(ドーパミンシステム)

 

痛みと脳の関係

↑こちらのブログの続きになります。

痛みと脳の関係の脳の機能の3つ目「ドーパミンシステム」についてお話しさせて頂きます。

 

下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)といわれる脳からの指令で痛みを抑えるしくみでは、ノルアドレナリンやセロトニン以外にも関係する物質の存在がドーパミンです。

下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)についてはこちらをクリック

 

ドーパミンは「やる気ホルモン」ともいわれており、運動・意欲・学習などに関係する神経の伝達物質です。

ドーパミンの量が多いと統合失調症(とうごうしっちょうしょう ※うつ病など)を起こし、足りないとパーキンソン病になってしまいます。

 

ドーパミンは、中脳(ちゅうのう)にある腹側被蓋野(ふくそくひがいや)という部分でつくられており、ノルアドレナリンやセロトニンと同じように、脳が痛みを感じると分泌されます。

その量は痛みの強さに比例しており、強い痛みになればなるほど、たくさんのドーパミンが放出されます。

ドーパミン自体が痛みを抑えるというよりも、脳内の側坐核(そくざかく)などを刺激して、脳内モルヒネの分泌をうながすことで、痛みをコントロールします。

これがドーパミンシステムです。

脳内モルヒネについてはこちらをクリック

 

ドーパミンは痛みというストレスだけでなく、心地よいにおいやイメージ、好きな音楽や食べ物などによっても分泌がうながされます。

アロマセラピーって聞いたことがあると思いますが、あの鎮痛作用は、ドーパミンシステムを利用しているといえます。

一方、不安や恐怖などのマイナスの情動が生じると、痛みの情報の反応がにぶくなり、その結果、脳内モルヒネがつくられにくくなります。

これが慢性の痛みの原因の1つと考えられています。

 

 

痛みと脳の関係の3つのキーワード

・脳内モルヒネ
・下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)
・ドーパミンシステム

をお話しさせて頂きましたが、この3つのキーワードをまとめますと・・・

「不安や恐怖、うつなどのマイナスの情動が生じると、ドーパミンシステムがうまく作動しなくなり、脳内モルヒネやノルアドレナリン、セロトニンといった痛みを抑える神経の伝達物質をつくることができず、下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)も機能しにくくなる。」

といったことになります。

では、これを「慢性の痛み」がある方は、以下のようなことになっている可能性があります!

過去に経験した痛みの記憶がトラウマになっている方は、「また痛みが起こったらどうしよう」「怖いからこういう動きができない」などという状態になります。

慢性の痛みがある方、このようなことになっていませんか??

そういった不安や恐怖からマイナスの情動を抱きやすいと、さまざまな痛みのシステムがはたらかなくなって、痛みに対して普通の人よりも敏感に、強く感じ取ってしまいやすくなります。

そして、さらに痛みが続くと活動が制限されたり、人付き合いが減ったりすることの「苦悩」が出て、またマイナスの情動が生じて、痛みが強くなります。

こうした悪循環が続いて、慢性の痛みから逃れられなくなってしまうわけです。

そういった意味では、いかに体を動かして、不安や恐怖心をなくしていくかということが治療であり、予防に繋がっていきます。

人は痛みのストレスだけでなく、社会でのストレス、プライベートでのストレスなど、さまざまなマイナスのストレスを抱えて生きています。

このマイナスのストレスを解消できるかが、ポイントとなるでしょう。

参考にして頂ければと思います。

以上です。

 

八王子市めじろ台の痛み治療専門整骨院 はりきゅう整骨院イシイ