肘の痛み(野球肘)

野球肘とは、投球動作によって起こる肘の障害のことで、各投球動作の段階(コッキング期・加速期・フォロースルー期)によって障害が起こる部位が異なり、肘の外側型・内側型・後方型の3つに分類されます。

投球動作の段階(下記のイラスト図を参照)で、加速期では、肘の関節の内側に引っ張る力と肘の外側の圧迫する力が加わる。

引き続くフォロースルー期では、肘の関節の後ろ側(腕尺関節と肘頭外側)に圧迫する力が加わる。

 


  ※ 各投球動作の段階


※ 各投球動作の加わる力

 

野球肘の分類は以下の通りになります。

・外側型(肘の外側の障害) ⇒ 肘の外側の関節面での離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)、橈骨頭(とうこつとう)の肥大、関節内遊離体(関節ねずみ)

・内側型(肘の内側の障害) ⇒ 内側の靭帯の牽引力による裂離骨折(れつりこっせつ)・内側靭帯の損傷

・後方型(肘の後ろ側の障害) ⇒ 肘インピンジメント症候群、肘頭骨端線閉鎖遅延(ちゅうとうこったんせんへいさふぜん)、肘頭疲労骨折(ちゅうとうひろうこっせつ

※ 上記の黒字は、野球肘で多い疾患

 

 

野球肘で大事なことは、治療よりも予防になります。

予防方法としては、「投球数の制限」および「治療期間中の投球の禁止」が重要です。

投球制限については、以下の参考数字があります。

・小学生 ⇒ 1日50球/週200球以下

・中学生 ⇒ 1日70球/週350球以下

・高校生 ⇒ 1日100球/週500球以下

が推奨(すいしょう)されております。

しかし、実際はこれ以上投球していることが多いのが現状です!

投球の禁止については、炎症と関節の腫れが消えるまで投球を禁止することが望ましいです。

その後、筋力トレーニング、ストレッチ、投球フォームの修正を行います。

小学生の野球肘では、初期の投球禁止により治る確率(治癒率)が90%という報告がされており、これに対して、投球をしながらの場合の治る確率は50%といわれております。

離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)を発症の場合は、投球禁止期間は6ヶ月~1年を要することが多いです。

 

内側型・後方型は予後が良好のことが多く、外側型(離断性骨軟骨炎)で進行すると野球に復帰できる例は少ないことが多いです。

ですので、早期発見・早期治療を是非していきましょう!

以上です。

参考にして頂ければと思います。

 

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