アイシング(冷やす)は効果がない?

捻挫や打ぼく、肉ばなれといった組織の損傷に対して「RICE(ライス)」処置というものがあります。

 

これは、炎症(えんしょう)」抑えるために行う処置で、各頭文字をとって・・・

 

R ⇒ 安静

I ⇒ アイシング(冷やす)

C ⇒ 圧迫

E ⇒ 心臓より高く挙げる

 

となり、外傷の治療では一般的でした。

 

ところが、そのなかで「I ⇒ アイシング(冷やす)」という処置は近年、効果があるとはいえないといわれています。

 

 

 

 

アイシング(冷やす)の効果があるなしのお話しをする前に、まずは「炎症(えんしょう)」について簡単にお話しさせて頂きます。

 

関節をつなぎ止める靭帯(じんたい)や筋肉などの組織の損傷(そんしょう)が起きると、その部分に痛み物質(ブラジキニン、プロスタグランジンなど)が出てきます。

 

この痛み物質により痛みが起き、また血管では血液の流れが悪く酸欠状態になり、その後、血液の中の成分が損傷の周り部分(患部)に集まって(内出血)、腫れ(はれ)などが起こります。

 

これを炎症といいます。

 

この炎症は、体を守るための生体反応で自然と出てくるものです。

 

しかし、程度にもよると思いますが、炎症で腫れて痛いために、そのまま放って置かずに病院や整(接)骨院などに通院するのが実際です。

 

したがって、炎症は自然の反応ですが、腫れや痛みなどの不快な感じがあるために治療が必要なのです。

 

また、筋力の低下、関節が硬くなったりなどの二次障害が起こることもありますので、そういった意味も含め治療が必要することが大事です。

 

 

 

 

炎症のお話しを簡単にさせて頂きましたが、ここからが本題です!

 

アイシング(冷やす)の効果がないのはなぜなのでしょうか・・・?

 

実はアイシングについては賛否両論(さんぴりょうろん)あるのですが、アメリカのスポーツ医学ではアイシングを勧めていません!

 

なぜなら・・・

 

先ほどの炎症について「血管では血液の流れが悪く酸欠状態になる」ということをお話しさせて頂きました。

 

他のブログでも多く書いているのですが、痛みというのは「血流が悪くなった結果、酸素がなくなる」と出現します。

 

もしも、損傷した部分を冷やしてしまう(アイシング)と血流ってどうなるかお分かりですか・・・?

 

 

血管が収縮してますます血流が悪くなります!

 

すなわち、血流が悪くなるということは、損傷した部分に酸素が行かなくなり、炎症の痛みが抑えづらく、生体の自然な反応を邪魔する結果となります。

 

また、酸素は組織を修復させる栄養をおくっているため、酸素が行かなくなるということは、組織の修復も邪魔してしまいます。

 

これが、アイシング(冷やす)の効果がない理由になります。

 

ただ、アイシング(冷やす)は、キンキンに冷えることによって痛みを一時的に抑える効果はあります。

 

 

 

 

このような研究があります。

 

 

アイシングによる(炎症を抑える効果)と、酸素やエネルギーの供給および老廃物(ろうはいぶつ)除去のための血流が保たれる27℃が適した温度であると提案している

 

 

なかなか治療現場で、冷やす温度を27℃に設定することは非常に難しいです。

 

それでしたら、アイシング(冷やす)をしなくてもいいのではないでしょうか?

 

ただ、だからといってケガをした日に温めたりはしないでください!

 

炎症が増して数日痛みが強くなりますのでご注意ください。

 

参考にして頂ければと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。