膝に溜まった水を抜くとクセになる?

膝に水が溜まった経験をした人は多いと思います。

 

結論からいうと・・・

 

膝に溜まった水を注射で抜くとクセになるというのは、真っ赤なウソです!!

 

膝に水が溜まるのは、一度注射で抜いても繰り返す人も多くいます。

 

膝に水が溜まると膝が曲げづらいなどの違和感が出て、水を注射で抜くと膝が軽くなって楽になり、再び膝に水が溜まってまた注射で水を抜いて楽になり・・・

 

の繰り返しで、水を抜いた後の感覚が楽になることが、おそらくクセになるということではないかと思っています。

 

ということは・・・

 

膝に水が溜まっているのを繰り返しているということは、完全に治っていないということになりませんか?

 

ということで、膝の水が溜まることについてこれからお話しさせて頂きます。

 

 

 

 

膝に水が溜まるとは専門的にいいますと、関節液(かんせつえき)というものが膝の関節内に溜まっている状態です。

 

関節液というのは、ごく少量ながら(0.5㏄ほど)正常な関節内にあります。

 

関節を覆っている関節包(かんせつほう)の内側にある滑膜(かつまく)といわれる部分の膜から徐々に関節内にしみ出し吸収されて循環されています。

 

関節液の役割は、関節の表面をコーティングされている軟骨(なんこつ)を滑らかにしているのと(潤滑)、栄養や酸素を軟骨にしみ込ませています。

 

 

 

 

なぜ膝に水が溜まるのでしょうか?

 

それは、膝の関節内に「炎症(えんしょう)」があるときです!

 

1人で入るお風呂にお湯が熱すぎて入れないとき、皆さんはどうされますか?

 

 

熱いから水を出しませんか!

 

膝に水が溜まるのも同じ理由なのです!

 

膝の関節内に炎症が出て熱くなっているために、それを冷まそうとして膝の滑膜(かつまく)の温度センサーが感知して、関節液を出しているのです!

 

つまり、注射で水を抜くということは、滑膜を貫通させて関節内に注射針を刺入するわけですが、炎症が起きているにも関わらず、滑膜を貫通させたらますます炎症がひどくなると思いませんか?

 

繰り返し膝に水が溜まるというのは、こういった理由も考えられます。

 

関節液の量が多いときは必要な方法だとは思いますが、量がそこまで多くない場合は、注射で水を抜く必要はないと考えます。

 

 

 

 

では膝に水が溜まった場合、どういった処置をするのでしょうか?

 

当院では、炎症があってそれを冷まそうとして関節液が出ているので、膝にタオルを覆い冷やしていきます(アイシング)。

 

そして、包帯で膝まわりを圧迫して滑膜(かつまく)に関節液を吸収させるのを促します。

 

生活では、膝に水が溜まっているときはお風呂につかるのではなく、シャワーで過ごすように指示します。

 

ただ、膝の関節内にバイ菌が入って関節液が多量に溜まっている場合は、当院では治療適応外となります。

 

参考にして頂ければと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。