肩の石灰沈着性腱炎(せっかいちんちゃくせいけんえん)

肩の疾患の中で「石灰沈着性腱炎(せっかいちんちゃくせいけんえん)」というものがあります。

 

これは、肩関節の腱板(けんばん)という小さな筋肉の部分に石灰(リン酸カルシウム結晶)という石がたまり、炎症を起こして肩関節の痛みを伴う疾患です。

 

この疾患は、五十肩(ごじゅうかた)と間違われることがあります。

 

 

 

 

なぜ石灰ができるのかは、よく分かっていません。

 

石灰は小さい物から大きい物までできるのが様々で、痛みは突然に発症して激痛のことが多く、腕を挙げるのも困難で、時には日常生活を過ごすのもままならない痛みとなることもあります。

 

肩関節に石灰があるかどうかは、レントゲンでの検査で分かることが多いです。

 

 

 

 

肩の石灰沈着性腱炎は整形外科での治療が一般的です。

 

整形外科では、ステロイドの注射が効果的なことが多いです。

 

ステロイド注射は、1回で改善すればいいのですが、数回行うこともあります。

 

石灰の量が少ないときは、放置して自然に吸収されることもありますので、経過観察することが多く、逆に石灰の量が多いときは、注射で吸引することもあります。

 

必ずしもステロイドの注射をするというものではなく、ロキソニンやボルタレンなどの痛み止めのお薬で痛みが軽減することもあります。

 

肩の石灰沈着性腱炎は、鍼灸(はりきゅう)で治療も可能ですが、効果が少ないことが多いです。

 

また、むやみに肩関節を動かして、石灰によって腱板を傷つけることもあります。

 

そういった意味で当院では、患者様の苦痛を考えると、肩の石灰沈着性腱炎を疑った場合、整形外科の受診をすすめています。

 

 

肩の石灰沈着性腱炎は、とくに夜間痛(やかんつう)といって寝ている時に痛みで目が覚めることがあります。

 

それが特徴と同時に、それぐらい痛みが強い疾患ですので、簡単に五十肩と考えてはなりません。

 

早期に整形外科を受診しましょう!

 

参考にして頂ければと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。