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痛みと脳②

2018.07.14 | Category: 痛み

慢性の痛みの場合、痛みの原因となる部分に損傷や異常がなく、痛みだけが残っている状態があります。

これは近年、痛みの原因は脳の機能の異常であることがわかってきています。

しかし、これが完全に解明されたものではなく、現在でも「痛みと脳」の研究が続いています。

そして、痛みと脳を考えたときに重要なキーワードがあり・・・

① 脳内モルヒネ

② 下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)

③ ドーパミンシステム

の3つをご紹介させて頂きます。

① 脳内モルヒネ

・私たちのからだにはモルヒネに似た物質がもともとあり、これを脳内モルヒネといいます(βエンドルフィン、エンケファリンなど)。

・脳が痛みや苦痛を感じたときに放出され、鎮痛効果をもたらします。

・効果は強力で、モルヒネの数倍にももぼるといわれています。

・マラソンでの「ランナーズハイ」は、この脳内モルヒネの働きとされています。

 

② 下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)

・脳からの指令で痛みを抑える仕組みをいいます。

・脳から脊髄(せきずい)に下行していることから、下行性といわれています。

・情動の影響を受けやすく、プラスの情動では活発になり、マイナスの情動では止まり、そうしたことから、痛みをコントロールする門の役割(ゲートコントロール)を行うといわれています。

 

③ ドーパミンシステム

・ドーパミンは「やる気ホルモン」ともいわれる神経伝達物質です。

・ドーパミンの分泌量が多いと統合失調症が起こし、少ないとパーキンソン病になります。

・ドーパミン自体が痛みを抑えるというよりも、脳の側坐核などを刺激して脳内モルヒネの分泌をうながすことで、痛みをコントロールしています。

 

この3つのキーワードから痛みを考えたときに、以下のようになります。

「不安や恐怖、うつなどの負のストレスが生じると、ドーパミンシステムがうまく作動しなくなって、脳内モルヒネや他の痛みを抑える神経伝達物質をつくることができず、下行性疼痛抑制系も機能しにくくなり痛みが残る」

と、このようにまとまります。

つまり、「何らかの脳の鎮痛システムに異常がある」ことが考えられるということです。

それが、脳のDLPFC(背外側前頭前野)の血流量の低下、脳の側坐核の血流量の低下などがいわれています(脳の画像で示されています)。

しかし、まだまだ研究中ですので、今後に期待したいですね!

以上です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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