しびれとは、一体どういうものなのでしょうか?
しびれは、日常的には様々な意味で用いられる言葉ですが、医学的にいうしびれとは「感覚の異常」のことをいいます。つまり、「ビリビリする」「ジンジンする」などといった表現で「いつも感じていない感覚を感じている」ということになります。中には、痛みを伴うしびれもあります。
「麻痺(まひ)」と「しびれ」を間違って使うこともありますが、麻痺は「運動の異常」のことで、すなわち、「力が入らない」などと表現され、医学的にしびれとは違います。
しびれには5つの分類というものがあります。
・異常感覚 → 外からの刺激がないにもかかわらず感じるしびれ
・錯感覚(さくかんかく) → 外からの刺激があって感じるしびれ
・知覚過敏(ちかくかびん) → 感覚が敏感になっている状態
・知覚鈍麻(ちかくどんま) → 感覚が鈍くなっている状態(触られている感覚が鈍い)
・無感覚 → 感覚がなくなっている状態
この中で、いわゆるしびれは「錯感覚」のことをいい、例えば、「正座しているとしびれる」「圧迫されてしびれる」いったもので、しびれの多くは「異常感覚」と「錯感覚」になります。
しびれは大きく、脳や脊髄が原因で起こる「中枢性(ちゅうすうせい)のしびれ」と、脊髄から皮膚の感覚センサーが原因で起こる「末梢性(まっしょうせい)のしびれ」に分かれます。中枢性のしびれは、当院では適応外となり病院やクリニックへの受診が必要になります。
末梢性のしびれは、大きな病気が原因となっているしびれ以外は、当院での施術は適応になります。
・頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
・胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
・肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)
・手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
・腰の椎間板ヘルニア
・腰の脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
・梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)
・仙腸関節の機能障害
などになります。神経自体が圧迫されて起こるしびれというものは少なく、神経のまわりを取り巻いて走行している「伴行動脈(ばんこうどうみゃく)」という血管が圧迫されて起こる、または筋肉のトリガーポイントがしびれの原因のことが多くあります。
当院では、どういったしびれ?しびれがある場所?しびれの範囲?をカウンセリングで確認し、検査を行います。
そして、しびれの原因を判断した上で、それに応じた施術を行っていきます。しびれでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。