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肩インピンジメント症候群

2024.08.25 | Category: 肩の痛み

肩インピンジメント症候群とは、スポーツ動作では野球などの投球、バレーボールでのスパイク、バドミントンのスマッシュ、テニスのサーブのように頭上で腕をスイングする動きを繰り返すことで起こりやすくなります(オーバーヘッドモーション)。

また、日常生活では窓を拭く動作、腕を上げる筋トレなどの繰り返しで起こりやすくなります。

ちなみにインピンジメントとは「衝突する」という意味になります。

肩インピンジメント症候群には、肩峰下インピンジメントと関節内インピンジメントの2つあるのですが、一番多い肩峰下インピンジメントについて解説していきます。

腕を上げると肩が痛い…インピンジメント症候群の症状と治療法 - 札幌ひざのセルクリニック|変形性膝関節症・手術しない膝治療

こる仕組み(メカニズム)

肩インピンジメント症候群が起きるメカニズムは、腕を頭上に上げてスイングする動作によって上腕骨と肩峰が衝突しやすくなります。その衝突を繰り返すことで、肩の痛み、引っかかり感、違和感などを起こします。

具体的にいいますと、腕を60°~120°の間で上げた時の動作によってインピンジメント(ぶつかり)は起こりやすくなり、痛みなどの症状が現れます(ペインフルアークサイン)。

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症状を放置してはいけない理由

肩インピンジメント症候群の痛みや違和感は放置しても日常生活は送れるのですが、とくにスポーツの場合は症状を放置してはいけません!

なぜなら、衝突を繰り返すことによって、腱板といわれる棘上筋腱が断裂(腱板断裂)してしまう可能性があるからです。

なぜ棘上筋腱が断裂してしまうのが問題かというと、棘上筋腱は血流が悪い場所のため、断裂してしまうと再生がしにくく、長期に渡ってスポーツが出来なくなってしまうからです。最悪再生が見込めない場合は、手術になることもあります。

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起こしやすい人の特徴

肩インピンジメント症候群を起こしやすい人の特徴は以下があげられます。

  • 巻き肩(肩甲帯(胸郭)の前方突出)
  • 猫背で背骨が硬い(主に胸椎の後弯増大さらに柔軟性不足)
  • 胸筋がストレッチして伸びずらい(大胸筋・小胸筋の柔軟性不足)
  • 背筋がストレッチして伸びづらい(広背筋の柔軟性不足)
  • 肩関節の後ろ側の組織が硬い(肩後部組織の柔軟性不足)
  • 肩インナーマッスルが弱いまたは筋バランスが悪い(回旋筋腱板の機能低下)
  • オーバーヘッドモーションのフォーム不良(肘が下がりフォームなど)
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肩インナーマッスル(回旋筋腱板)

施術またはリコンディショニング

まず、リコンディショニングとは「コンディションを整える」という意味になります。すなわち、意味的には日常生活を過ごしながら、またはスポーツ復帰やプレーをしながらのリハビリとなります。

施術は、電気や温熱などの物理療法または鍼を行っていき、リコンディショニングは肩甲骨や胸郭、背骨(主に胸椎)の可動域を広げて柔軟性をアップさせていくようにします。

施術期間または良くなる期間は人によって様々ですが、おおよそ1~3ヶ月ぐらいをみています。

参考にして頂ければと思います。


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