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ぎっくり腰の記事一覧
いつの間にか骨折とは、その名前の通り高齢者がいつの間にかに骨折をしてしまうことをいいます。
その要因は骨粗鬆症で、骨がもろくなって日常生活での動作の繰り返しの衝撃で骨折してしまう状態となります。
骨粗鬆症は自覚症状がないため、医療機関に通院することが少なく、骨折をしてはじめて骨粗鬆症と整形外科医から言われることがほとんどです。
いつの間にか骨折を起こす部位は、ほとんどが背骨(脊椎)の圧迫骨折(以下から脊椎圧迫骨折と書きます)です。
一般的な脊椎圧迫骨折は、高い所から尻もちを衝いてしまって受傷するものなのですが、実はそれだけではありません!

ぎっくり腰とは医学的には「急性腰痛症」のことをいいます。
当院では70歳以上の方がぎっくり腰を起こした時は、まず脊椎圧迫骨折を疑います!
例えば、重たい物を繰り返し持ってしまって腰が痛くなった、突然前かがみになったら強い腰痛が出た、急に立ち上がったら腰に激痛が走ったなど・・・
また、以下のようなぎっくり腰の症状があった時はご注意です↓
4に関しては、背骨の叩打痛といって脊椎圧迫骨折の代表的な所見なのですが、背骨の叩打痛が起こらない人もおります。
腰痛での脊椎圧迫骨折はレッドフラッグス(赤旗徴候)に医学的に分類されており、放置した場合は背骨が丸くなってしまうことがあるため、当院では脊椎圧迫骨折を疑った場合、一度整形外科での精査をお願いしています。

整形外科へ通院した時に、ぎっくり腰での脊椎圧迫骨折を見逃されることがあります。
なぜなら、ぎっくり腰を発症してから約2~3週間ぐらいは、圧迫骨折の骨折した状態によっては、レントゲンに写らなく異常所見がないことが多いからです(レントゲンで異常が出ないことが多い)
当院では見逃されてご来院された事例は2件あったのですが、もう一度整形外科に行って頂いてレントゲンで異常があったケースは2件でした(発症から約3週間後に腰痛で来院した患者様)。
当然、ほとんどの整形外科医の先生は初期の脊椎圧迫骨折ではレントゲン検査で異常が出ないことは知っているのですが、一部では見逃されているということも事実です。
では、レントゲン検査で異常が出ない場合はどうしたらいいのでしょうか?
MRI検査になります。ただ、当日にMRI検査ができる整形外科院は少ないのが現状なので、ネットなどで調べて行くことをおすすめします。


2025年の日本の総人口に占める70歳以上の割合は約29.6%と推計されており、これは約3人に1人が70歳以上であることを意味しています。
すなわち、今後さらに「いつの間にか骨折(脊椎圧迫骨折)」が増加傾向になっていくことでしょう。
是非参考にして頂ければと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。