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身体の歪みの記事一覧
妊娠して出産後(帝王切開はのぞく)、「骨盤が開いている」や「骨盤が歪んでいる」と聞いたことがあるかと思います。
当院に産後の骨盤矯正でお越し頂いた患者様には、毎回このような2つの質問を必ずしております。
① なぜ産後の骨盤矯正をされたいのですか?
② 骨盤が開いたり、骨盤が歪んでいるという自覚がありますか?
ご来院されたほとんどの人は、①に関しては「身の周りの人から整体に行った方うがいいと言っているから」、「ネットに書いてあるから」と言っていました。
②に関しても、当院にご来院されたほとんどの人は「自覚がない」と言っていました。
これらを踏まえて解説させて頂きます。
結論からいいますと、一般的に骨盤が開いたり、歪んだりすることはありません!
まず、妊娠や出産に関係するのが女性ホルモンで、女性ホルモンは妊娠・出産以外にも結合組織(いわゆる膜)を滑らかにする作用があります。
妊娠中は出産するために女性ホルモンが多く分泌されて骨盤を柔らかくしているのに対し、出産後は女性ホルモンの分泌が妊娠中よりも緩やかに下がっていき妊娠前の状態に戻ろうとします。つまり、出産するために柔らかくなっていた骨盤は妊娠前の状態に戻るということになります。
したがって、骨盤が妊娠前の状態に戻るということは産後の骨盤矯正は行っても行わなくてもどちらでもよいということになります。
ちなみに、出産後女性ホルモンのバランスが大きく変化をして妊娠前に戻っていくまでの過程を産褥期(さんじょくき)といい、産褥期は個人差はありますが6~8週間ぐらいかかるといわれ、人によっては様々な問題が起きることがあります。
出産後、女性ホルモンのバランスが大きく変化する産褥期は、人によって身体に以下のような様々な症状が出ることがあります。
ただし、産褥期を過ぎれば上記の症状は軽減することがほとんどです。
産熟期での様々な症状は当院で施術が可能ですので、ご相談頂ければと思います。
今まで書かせて頂いた内容をご覧頂ければお分かりだと思います。産後も産後以外もそうなのですが、腰痛は骨盤の歪みが直接的な原因ではありません!
ただ、腰痛の痛みの程度でかばった動作(代償動作)をするために骨盤が歪むことは考えられます。
骨盤が歪んでいるということは、骨盤の数mmの位置関係の左右差または前後差があるということを歪みと考えます。そのような人が必ずしも腰痛を訴えるとは限らないからです。これは私の施術経験からでもいえることです。
では、なぜ産後に腰痛が起こるのでしょうか?
考えられる理由は2つあり、1つ目は産褥期での身体の変化、2つ目は子育てによる不良姿勢や腰への負担です。
どちらにしても腰痛の施術をしていくことには変わりありません。
参考にして頂ければと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。