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フレイルとは、簡単にいいますと「加齢により心身が老い衰えた状態」のことをいいます。つまり、医学的には健康な状態と要介護状態の中間の段階で、身体の機能低下により様々な障害を起こしやすい状態となっているというものです。
コロナ禍により高齢者の方は外出する機会が減りました。行動制限や運動不足などによって様々な身体の機能低下が生じて、社会問題となったことがあります。これをコロナフレイルといいます。
今回はフレイルについて解説していきます。
高齢者の方が外出の機会が減り、フレイルになってしまってそれを放置してしまうとどうなるのでしょうか?
上記のイラストをご覧の通り要介護状態になってしまい、最悪の場合は寝たきりや認知症になってしまうこともあります。
そうならないためには、予防をしなければなりません。
上記の5項目のなかで3項目以上該当するとフレイル、1~2項目だけの場合はフレイル前段階と判断します。
フレイルには、体重減少や筋力低下などの身体的変化だけでなく、気力の低下などの精神的変化や社会的変化も含まれます。
また筋力低下に伴って、腰痛や膝の痛み、股関節の痛みなどを起こすことがあります。
フレイルで大事なことは予防になります。日常生活での活動や運動が一番の予防法です。
注意したいことは、近年日本の気候変動により高齢者にとって夏は外出することが困難なことが多く、熱中症の指針では31℃以上の外での運動は原則中止となります。そう考えると、夏に関しては施設(ジムなど)で運動することがいいでしょう。言い換えると、7~9月ぐらいは外出することが厳しく室内にいることが多くなり、フレイルになりやすい季節といえます。
秋の一人で行く登山に関しては、近年の10~11月は熊の出没などの野生動物問題がマスコミに取り上げられていることから、気をつけたほうがいいでしょう。
様々な問題もあると思いますが、よく検討して自分に合った活動や運動を行ってください。
最後にフレイルは家族の協力も非常に大事になりますので、時には強制させることも大事だと私は思っています。是非、参考にして頂ければと思います。