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大人のバレーボールでのケガ

2024.08.24 | Category: スポーツでのケガ,バレーボール

私は小・中学生バレーボールチームでアスレティックトレーナーをしています。アスレティックトレーナーというよりかはメディカルトレーナーといっていいほど、選手のケガ・故障に関してのトレーナーをやっております。

今回は子どもとは逆に、大人のバレーボールでのケガについて解説していきます。

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大人のバレーボールの対象者

  • バレーボール経験者で今も続けている人
  • バレーボール経験者で久しぶりにバレーボールをする人
  • ママさんバレーや学校のPTAなどでバレーボールを初めてやる初心者

上記のような人について書かせて頂きますが、今回の対象は上記の下2つの方々で35歳以上の方が対象となりますが、とくにケガ率が高い40歳以上の方々は今回の内容は参考にして頂ければと思います。

なぜ40歳以上の人はバレーボールでケガ率が高くなるのか?

40歳代以上の人がケガ率が高い一般的な理由としては、今までよりも代謝が下がりやすくなる年代のため、結合組織といわれる体中にある膜が硬くなりやすいためと考えられています。そして、その状態で瞬発的な動きが多いバレーボールを負荷強くやってしまうと、当然ながらケガ率が高くなります。

ただし、身体をケアしていたり、いわゆる身体を鍛えている人は一概にケガ率が高いとは必ずしもいえないということは念頭に入れておいてください。また、20歳代、30歳代だから大丈夫と思っていても、ケガをしないとは言いきれないのでご注意ください。

ちなみにこれはバレーボールとは直接関係ないのですが、体質にもよりますが、基本的に40歳を過ぎると今までよりも代謝が下がってくるので、蓄積された脂肪はだんだん落ちにくくなってきます。そして、さらに年齢を重ねるに従ってそれが顕著に出てくることがあります。実感されている人はいるのではないでしょうか?

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結合組織(膜)とは

ここでの結合組織は内臓や血管などではなく、動作に必要な結合組織として解説していきます。

結合組織とは、組織と組織を繋げているまたは覆っていて支持をしているのことをいいます。具体的に動作に関係ある結合組織は、筋肉同士を繋げていたり覆っている筋膜、骨と骨の関節を繋げていたり覆っている関節包・靭帯、腱を覆って筋膜と継がっている腱鞘、骨を包んでいる骨膜、神経を包んでいる神経膜などがあります。

これらの結合組織は痛みを発生させる神経センサーが存在し、言い換えると、これらの結合組織に何らかの異常があると痛みが起きるということです。

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バレーボール経験者で久しぶりにバレーボールをする人の注意点

成長期である学生時代にバレーボールをやっていた人は、その当時やっていたバレーボールでの練習内容や練習量にもよりますが、年齢を重ねていても当時のバレーボールのプレーの感覚やイメージが脳に刻み込まれていることがあります。しかも、久しぶりにバレーボールをしてそれを継続していくと、その感覚が少しずつ戻ってくることがあります。

しかし実際は、久しぶりにバレーボールをすると身体と感覚がついていかずに上手くいかないことが非常に多いと思います。そこで身体を無理して使ってしまうとケガをしてしまい、小さなケガで済めばまだいいのですが、大ケガするのが一番の注意となります!

ちなみに私はバレーボール経験者ですが、久しぶりにバレーボールをしたら翌日に筋肉痛はもちろんのことですが、左膝の痛みと水が溜まり、さらに右肩の痛み・だるさが増しました。左膝の痛みとしゃがみづらさは約6ヶ月ぐらいかかりました。

気をつけたいバレーボールでの大ケガ

気をつけたいバレーボールでの大ケガは主に2つあり、アキレス腱断裂膝前十字靭帯損傷になります。これは、とくに40歳以上の人でママさんバレー、学校PTAなどでバレーボールをしている人に発生することが多いのでご注意ください。

アキレス腱断裂と膝前十字靭帯損傷はなぜ気をつけたい大ケガなんでしょうか?

それは、回復とプレー復帰に長期間を要するからです!

アキレス腱断裂は手術をしてリハビリを含めるとプレー復帰に約6ヶ月かかり、膝前十字靭帯損傷は手術をしてリハビリを含めるとプレー復帰に約10ヶ月かかります。負傷して数ヶ月は、日常生活や仕事に影響が出てしまうこともありますので、この2つの大ケガだけは注意が必要となります。

できれば起こさないことが一番いいのですが、この2つは突然起きることがあります(膝前十字靭帯損傷は負荷の蓄積で少しづつ傷口が広がっていることが多い)。ジャンプ動作(踏み切り、着地)での発生がほとんどなので、十分にウォーミングアップをした上で、無理なくジャンプ動作をするようにしてください。

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膝前十字靭帯損傷

その他のバレーボールでのケガ

アキレス腱断裂と膝前十字靭帯損傷の大ケガ以外ではどのようなケガがあるのでしょうか?

主につき指(骨折や腱断裂も含む)、足首捻挫(骨折も含む)、膝の障害、腰痛、肩の障害、ふくらはぎ肉離れなどがあります。

いずれも一定期間のバレーボールの休止が必要となることもあるので、抽象的な言い方をするなら、無理せず頑張り過ぎないようにしましょう!とくに、日常生活や仕事に影響を及ぼしてしまうケガを起こしたくないのであれば、なおさら無理をしないほうがいいでしょう。

頑張り方は人それぞれ違いますので、自分自身で判断して頂ければと思います。

ケガの予防

バレーボールをする前はウォーミングアップをしっかり行い、バレーボールで動かす関節を事前に体操で動かしていきましょう。

終わった後はストレッチをして、硬くならないようにしていきましょう。時間がないときは自宅に帰宅してからストレッチを行いましょう。

方法は様々ありますが、これが最も基本的なケガ予防になることだけを知って頂ければと思います。

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最後に久しぶりにバレーボールをやる人は、調子に乗って頑張り過ぎないことと、大ケガに十分気をつけて楽しいバレーボールをして頂ければと思います。


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